3ヶ月頃から首すわりと頭のコントロールが安定し身体をまっすぐに保とうとする活動が積極的に起こり始めます。
首すわりが安定した頃に床上に座らせると身体を丸め足は「リング座位」と呼ばれる股関節や膝関節を曲げて〇を作る姿勢をとり、体重を支える面積(支持基底面)を広げて介助で座れるようになります。
6ヶ月頃
仰向けやうつ伏せでの活動を通して体幹や骨盤が安定してくると、6か月頃には自分の手を床面につき座位を保てるようになり、立ち直り反応と言われる身体が傾いたときに正中へ戻そうとする身体の反応がみられてきます。
8ヶ月頃
8ヶ月を過ぎると手の支えがなくても座ることができるので自由に物を操作することができるようになります。
大きくバランスが乱されたときには保護伸展反応と呼ばれる手で身体を支える反応が出現し生涯持続します。保護伸展反応は前、横そして後ろの順に出現し10ヶ月頃には完成します。
また玩具を取ろうと手を伸ばした時に体重移動が起こると身体を変化させて姿勢を保とうとする平衡反応も出現し生涯継続します。
一人座りが安定しない時期は後ろに倒れやすいため、クッションを置く、保育者の前で座らせるなどしながら遊ぶと良いでしょう。
バランス感覚の刺激をたくさん入れる
座位でバランスを取れるようになると姿勢のバリエーションが増え、リング座位だけではなく長座位、横座り、割り座が可能になります。
手を集中して動かす時はリング座位や割り座といった姿勢を取ることが多いですが、この時期は姿勢をよく変えるので膝立ちやハイハイへすぐに移行できるリング座位と長座位を組み合わせた「テーラー姿勢」をとることも多いです。
この時期は保育者とのダイナミックなふれあい遊びを通して、身体を傾けたり揺れたりしながらバランス感覚の刺激をたくさん入れてあげると良いでしょう。
立ち上がりへ
座る姿勢が安定してくると家具のようなものがあれば、それにつかまり膝立ちや片膝立ちとなり、重心を上げて目線を高くし探索する行動がみられてきます。
また四つ這いと片膝立ちの移動を混ぜ合わせることで階段のよじ登りができるようになり立ち上がりへと発達していきます。
自力で立つことができるようになると腕を台などに接触させて身体を安定させ両足で立つことができるようになります。