みなさん、こんにちは。
医療的ケアのある息子を育てる母、かしまです。
新学期も始まり、新しい環境に身が引き締まる季節ですね。
我が家も大きな転機がひとつ。
息子が念願の保育園に入園し、ならし保育を経て単身登園を始めました。
市内では初めての医療的ケア児の受け入れとなり、今後に繋がる第一期生として元気に登園してくれています。
お友達との交流を通してどんな成長が見られるのか、今からとても楽しみです。
さて、今回は「医ケア児と暮らす日常の工夫」についてお話しします。お家で過ごしていく中で、医療的ケアをしやすい環境にするために我が家で工夫していることをお伝えしたいと思います。
1、 移動型吸引セット
息子が小さいときはベビーベッドを使用していたため、吸引器もベッドの横に固定していましたが、2歳ごろから動くようになってきたため、キャスター付きの棚に吸引器を載せて「移動型吸引セット」を作成しました。
一番下の段に吸引器、吸引用チューブ、水通しに使うお水を入れています。日頃、床で遊んだり、注入を行っているため、吸引器は低い位置にあった方が吸引しやすいです。
吸引器の一つ上の段には、吸引時に必要な備品を入れています。手指消毒用アルコールスプレー、チューブ消毒用のアルコール綿は必須で、ちょっとした汚れを拭くティッシュも置いています。
あとは日常の様子を看護師さんが記録するノートや、息子の好きなうちわを空きスペースに入れています。
実はこの棚は吸引のためだけでなく、栄養注入時にも活躍します!
材料は100均で購入できるものだけで注入に使うボトルをかける場所を作りました。
作り方は、棚の側面にある支柱部分につっぱり棒を沿うように当てて、結束バンドで3か所ほど頑丈に止めます。
そして、キャンプコーナーで売っている袋をかけられるフック(プラスチック製で洗濯バサミのように挟めるようになっています)を棒に取り付けたら完成!
キャスターがついている棚に取り付ければ移動も楽々、フックの位置も移動できるため、高い位置での注入(例えばハイチェアーに座りながら注入する際)にも対応可能です。
2、どこでもS字フック
これはもはや必需品といっても過言ではないくらい日々活躍しているのが「S字フック」です。
自宅では寝室等その場から大きく移動しない場合の注入時にボトルをかけるために使用しています。
外出時には、適度な高さでS字フックが安全にかかる場所を探します。
室内の場合は椅子の背もたれ、たんすや棚の取っ手をよく利用します。
移動中の車内ではアシストグリップにS字フックを取り付けて注入しています。
高さが出ないとミルクが落ちてこないため、輪ゴムで固定したり、外出用の使い捨て注入セットを使用して短くする等工夫しています。
3、お薬収納箱
我が家ではお薬を一日3回、3種類を毎日胃ろうから注入しています。
薬によって朝・昼・夜に飲む回数が違うため、混乱しないようにお薬箱を自作しました。
使わなくなった大きな紙箱を切って、仕切りとなるパーツを差し込み、縦の列をいくつか作りました。
そして、縦に同じお薬を朝・昼・夜に分けて入れます。1種類ずつ分け、違う種類のお薬は隣の列に入れます。
こうして使うときには横の行で一種類一つずつ取り出せば朝・昼・夜に使う分だけ用意することができます。
まとめ
ちょっとした工夫ですが、身の回りにあるもので日々の生活を快適にすることができます。
皆様の参考になるものがありましたら幸いです。